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第二回 TEPCOインターカレッジデザイン選手権を終えて

投稿者:miyadai
投稿日時:2005-02-10 - 22:01:03
カテゴリー:お仕事で書いた文章 - トラックバック(2)
■「コミュニケーションを触媒する住宅」というお題を出した。住宅から街づくりまで、「何を設計したのか」の実質は、見栄えになく、不可視のコミュニケーションにある。
■触媒は、無いものを作り出すのでなく、既存の化学反応の生起確率を上げるもの。「住宅に現にどんなコミュニケーションが存在するか」の観察を、僕なりに要求したつもりだ。
■選考結果は概ね予想した順位通り。類似作品をグループ化し、グループ内の傑作をピックアップすると、そうなる。受賞作の講評は各先生に委ね、全体の印象を述べるとしよう。
■第一に、透明に見通せることを「コミュニケーションの触媒」だと勘違いする作品が多過ぎた。それではコミュニケーションに必要な最低限の感情的安全が得られないだろう。
■第二に、家や町が公私と上下の組合せから成り立つことを見抜いてほしい。洞窟の奥の見えにくい所が私。出口近くが公。私的な場に居て良いのは、上(強者)か下(弱者)か。
■第三に、時間/空間的に視角が限定され過ぎだ。時間的には「今」を相対化し、住居史に知恵を探りたい。空間的には「ここ」を相対化し、立地場所に想像力を働かせたい。
■建築は、見えるものを通じて見えないもの(コミュニケーション)を制御する。それを徹底して思考することが建築家に要求され、それを批判することが社会学者に要求される。